新温泉町に視察に行ってきました!
2月22日(土)、兵庫県新温泉町に視察研修に行ってきました。
飯南町からは、車で4時間! 鳥取県に隣接し、平成17年に海沿いの旧浜坂町と、山間の旧温泉町が合併してできた町です。
飯南町を7時半に出発し、最初の視察先、新温泉町三尾地区には、14時前に着きました。
三尾地区では、 閉園になった保育所を拠点に、地域資源である「天然のわかめ」や「イカのなれ寿司」の生産加工・販売や、 遊覧船ではなく漁船を使った洞門巡りの活動などをされております。
天然のわかめを瞬間冷凍した商品は、年中注文があり、昨年は3トンもの出荷量があったそうです。 関東や東北からの注文もあり、初めて天然のわかめを食べた方からは、「いままで食べてきたわかめ(養殖わかめ)は、本物の味じゃなかった」と 感動される方も多く、リピーターも多いそうです。
保育所での加工作業の合間には、グループのメンバーで茶話会が行われ、
地域の方々がコミュニケーションをとれる場にもなっているようです。
記念に一枚。
そして、初日は終了。おつかれさまです!
2日目は「山陰海岸ジオパーク館」へ。
ジオパークとは、
「ジオ(geo)」は、地球や大地という意味の接頭語で、ジオパーク」とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を含む一種の自然公園です。
地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びついています。この大地の営みをひとつの遺産として学び、楽しむのがジオパークです。
山陰海岸ジオパークとは、
山陰海岸ジオパークは、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)にまたがる広大なエリアを有しています。山陰海岸国立公園を中心に、京都府の経ヶ岬から鳥取県の白兎海岸にかけての東西約110km、南北最大30kmに及び、面積は2185.9㎢で大阪府よりも大きく、東京都とほぼ同じ広さになります。
これまで、様々なまちづくりをみてきましたが、
大地の公園というだけあって、スケールが壮大です。
地球規模で、町をアピールする力はすさまじく、
視察に参加されたみなさんの目は、新しいモノを発見した子どものようにきらきらとしていました。
その後は、舟にのってスポット巡り、
地質学の勉強もした後なので、普段は「ただの岩」と見逃すであろう岩が、とても貴重なものに感じます。
自然が作り出す造形美は、やはり目を見張るものがあります。
途中、1日目に視察した「三尾地区」が見えました。
改めてみると、すごい場所にありますね ↓
地形だけでなく、町の生活や歴史についてもガイドをしてくださいました。
「視察研修」と聞くと、どうも堅苦しいですが、
地域づくりの可能性を「わくわく」とした気持ちで学べる濃い時間を過ごせました。
三尾地区の女性の力や、キーマンとなる方のスキルの活かし方など「人づくり」の在り方、
ジオパークのように「石ころ」ひとつから地球の歴史を紐解くような、視点のつかみ方。
地域づくりをする際に、その町の魅力を探す作業をしますが、
建造物や特産品など、やはり目に見えやすいものに捉われてしまいます。
しかし、地域での生活そのものや、その背景にある歴史文化、人の繋がりなど
「生きていくため」に必要な本質的な魅力はそこにあるのか。
そして、自分の住む土地を「知っているつもり」になっていないか。
自分が暮らす土地が、一体どんな地盤でできているかなど気にしたこともありませんでした。笑
見逃してしまいがちな、日々の小さな発見や疑問を大切にして、より地域づくりへの視点が広げられればよいなぁと素敵な勉強ができました。